このブログについて
はじめに
この度,「人事経済学を学ぶブログ」と題してブログを書いていくことにしました.このブログでは,人事経済学と呼ばれる学問について,基本的な考え方を解説したり,おもしろい研究を紹介したりします.今回は,このブログの趣旨についてお話しします.
わたしは誰?
わたしは北川梨津という名前の大学院生です.Twitterはこちら.早稲田大学大学院経済学研究科で人事経済学を研究しています.
なぜ始めるのか
このブログを始める理由は以下の3つです.
- 自分の勉強のマイルストーンとして使いたい.
- 世の中に人事経済学の知見を提供したい.
- 人事の実務家に人事経済学の有用性を伝えたい.
一つ目の,「自分の勉強のマイルストーンとして使いたい」というのは文字通りの意味です.インプットした知識をアウトプットして記録する場として,このブログを用います.
二つ目の,「世の中に人事経済学の知見を提供したい」というのは,このブログが,人事経済学の知見をノンテクニカルに解説しようという試みであることを意味しています.わたしは社会を良くしたいという思いで経済学をやっているので,その実践の一環とも言えます.人事経済学は経済学の中でも高い実用性を備えた分野だと思います.なので,その知見が広まれば,社会がほんの少しは良くなると考えています.
三つ目の,「人事の実務家に人事経済学の有用性を伝えたい」というのは,切実な動機です.わたしの専攻している人事経済学の実証研究(≒データ分析による研究)では,企業との共同研究がマストです.というのも,人事経済学の実証研究は,人事データという極めて秘匿性の高いデータを企業の人事担当者から提供してもらないと成り立ちません.つまり,これはわたしが博士号を取れるか取れないかの死活問題です.
最近では経済学の有用性が日本でも注目されるようになっていますが,伝統的に(?),経済学は机上の空論で現実のビジネスには役に立たない,というイメージが強いようです.わざわざ経済学者と共同研究することのメリットが十分に理解されているとはまだまだ言えないと思います.
さらに,人事データは個人情報であるということもあって,多くの企業はあまり協力的ではありません.また,人事データの分析に関して,「従業員を搾取している!実験台にしている!」などの負のイメージを持つ人も少なくないです.
そこで,多くの企業に協力してもらうためには,人事経済学・人事データ分析の有用性と倫理性を理解してもらう必要があると思い,その取り組みの一環として人事経済学に関するブログを書いてみるのが良いのではないかしらと考えたのです.
以上3つの理由から,このブログを始める次第です.
対象となる読者
- 人事の実務家
- 人事経済学に関心のある学生
- (経済学を研究している玄人)
人事の実務家をメインの読者として想定し,経済学の知識がなくても大丈夫なように,なるべく配慮して書いていきます.経済学を研究している玄人の方は,間違った記述があった場合には優しくご指摘ください.
扱うトピック
今のところネタ帳にあるものをいくつか列挙すると……
などなど.その他にも,実務における人事データ分析(ピープルアナリティクス)などに関しても議論したいと思います.
おわりに
よろしくお願いします!
おわり☺︎